鴨部の家
家族が集い、会話が生まれる暮らし方
子育て世代に好まれる利便性の良い住宅地にて計画が進められた。
敷地条件は、⻄側接道で残り三方は住宅に囲まれており、特に南側には3階建て住宅の姿がある。
敷地に立ち、外部環境の条件を整理した。唯一、北東方向に抜けを感じたため活用することとした。
1階リビングで計画すると採光・通風などにおいて悪条件で閉鎖的となるため、2階LDKプランを提案し進めることとなった。
2階LDKを、敷地の⻄から東へ直線的に配置することで、LDK空間の奥行感を形成するとともに、天井を勾配天井とすることでタテの方向にも空間を開くよう設計した。
⻄の道路側に開口部を設けるとともに、建物東端の階段室上部にもハイサイドを設け視線の抜け、採光を確保することとした。
キッチン、収納、ローボードを直線的に配置することで、より一層空間の伸びやかさ、広がりを感じることができるように配慮した。
また、キッチンの中央付近にクライアント様からご要望のあった造作の作業台を設け、ご家族が集い、会話が生まれるよう工夫するとともに、ダイニングテーブルとつなげて配置することで食事の準備・配膳がスムーズに行えることとした。
キッチン近傍には、洗面コーナーを設え、その奥には洗濯スペース、家事コーナー、ウォークインクローゼットを配置することで、日々の生活において無駄の少ない家事動線を実現することができた。
玄関ポーチの雨除けを兼ねて、バルコニーを設け、2階リビングでありながも屋外を緩やかに繋げる計画とした。
開口部には、造作の木製建具を設けることで、自然素材の開口部から入る日差し・通風を優しく迎えることができた。
光・風・四季の移ろいを感じながら、おおらかに、ゆとりを持った暮らしを味わっていただきたい。
Address |
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高知県高知市 |
Type |
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木造2階在来工法 |
階数 |
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地上2階 |
延べ床面積 |
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108.18㎡(32坪) |
Year |
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2023.01〜2023.06 |
設計 |
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(有)創栄工務店一級建築士事務所 |
施工 |
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(有)創栄工務店 |
外構 |
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(有)創栄工務店 |